岡山・倉敷のベリーダンススクール リコナッツ 【Riconuts】

※ファラーシャさんWS会場については10/7のブログを参照ください。

 

こんにちはりこです。

今回サイードのタンヌーラを間近で見て感動したので

タンヌーラについて少しまとめておきますね

 

まずタンヌーラはエジプトのエンターテイメント。

トルコのスーフィ(セマー)がもとになっています。

トルコのスーフィダンスは有名ですね

白い服でくるくるまわるアレです。

レストランなどでも観光客向けによく見られます

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スーフィーはイスラム教の一部でイスラム神秘主義などとも言われています。

禁欲と苦行で神と一体になろうとした人たちをスーフィーとよび、

その思想や行動がスーフィズム(神秘主義)と言われるそう。

スーフィのメブレヴィというグループ(旋舞教団)が、

白いスカートで音楽に合わせてまわり続ける儀式をセマーと言います。

 

エジプトでは、トルコからきたメブレヴィのセマーを

エジプトの人たちが敬意をもって

自分たちのものにしていったのがタンヌーラ

セマーはいろいろと決まりがあって

様々なシンボルのある神聖な儀式です。

タンヌーラはエジプトの人たちが

クリーンなエンターテイメントとして発展させたので

スカートをカラフルにしたり、スカートを上げたり下げたりと…

決まりはなく、わりと何をやってもOKという感じですね。

ラマダン(断食)中にできる唯一のエンターテイメントだそうです。

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サイードのはタンヌーラなので、エンターテイメントなんですが

セマーの意味もいろいろと入っていたので

写真で軽く説明しながら見てみましょう

 

 

まずセマーの円錐形の帽子は墓石を意味していて

(一番上の写真参照。サイードはフードでしたね)

上に着ている濃い色の布(上着) は死んだときにくるまれる布を意味します。

(ジャケットが墓そのものでスカートが葬式用の覆いとも)

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上着を脱ぐのは、死が終わっても終わりではない

というのを意味します。

自我を葬り、精神的に生まれ変わるというような意味も。

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セマーは右手を上げて左手を下にしてポーズしてからターンが始まります。

サイードがしてたかは…あまり覚えてない

上に向けた右手からアッラーの恵みを受け

下に向けた左手でそれを大地(人々)へ渡すという意味があります。

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個人も太陽系(宇宙?)の一部というような意味もこめて

部屋のまわりをまわったりもするようです。

旋回は人間の本質、人生、存在そのものに結びついてるとか。

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ターンしながら皆へメッセージ

AMORは愛PAZは平和

彼は今スペインに住んでいるのでスペイン語でしたね。

愛と平和、とっても大事ね〜と後で言っていました。

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タンヌーラなので、スマイルもあり、スカート上げたりも

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そしてまたスカートを脱いで抱きかかえます。

このスカートや上着などはきちんと受け取る人がいて

床に落としたりはしません。

受け取る人も肌の露出をしているような衣装はNGで

きちんとガラベーヤなど羽織っていなければダメなようでした。

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そしてさらにターン。

白い衣装になると、やはり神聖な感じですね

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彼曰く、ターンしている時は宇宙とつながっているような感覚になるそう。

そして綺麗なエネルギーが入ってきて

生まれ変わったような新鮮な気持ちになるとか。

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ラスト。

なんと言うか…心が動かされました。

すごく神聖な感じ。

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私の知識は軽いものですが

タンヌーラとその元のセマーについてざっくり書いてみました。

トルコで見た時はそこまで知らなかったので、

ターンすごいな〜で終わってましたが、深い意味のある踊りですね。

セマーもタンヌーラもとても神聖なものに感じます。

最後に、セマーのパンフレットにのってる言葉を紹介します

 

 

人助けや奉仕は惜しむことなく、流れる川のように。

情け深さと優しさは太陽のように。

他人の落ち度や秘密には、夜のように。

苛立ちや怒りには死人のように。

慎み深さは大地のように。

寛大な心は海のように。

自分らしく生きるか、さもなければ外見通りの人間になりなさい。